かぜの予防と引きはじめに効果的な対処方法は?
冬は1年の中で最もかぜを引いてしまう方が多い時期です。寒さや乾燥など、かぜを引きやすい条件が揃っているため、かぜにかかりやすくなってしまいます。
かぜを引かない、長引かせないためにはきちんとした対策を知っている必要があります。
今回はかぜの予防法と引きはじめの対策についてお伝えしていきます。
かぜの予防
手洗い・うがい
みなさんご存知のことかと思いますが、かぜの予防法で重要なのは手洗い・うがいです。
一般的なかぜ、普通感冒は体内にウイルスが侵入することで、発熱やせき、喉の痛みや鼻水・鼻詰まりなどの症状を発症します。ですので、ウイルスを体内に侵入させない対策を取ることが必要となります。
日常生活におけるウイルスへの感染は、主に接触感染と飛沫感染の2種類があります。
電車の吊革やドアノブなどを触った際に、そこに付着していた菌やウイルスが手に移ります。そのまま口に触れたり、手で食品を食べたりすることで菌やウイルスが体内へと侵入します。これが接触感染です。
また電車内などで他人がくしゃみや咳をすることで空気中に飛び散ったウイルスを吸い込んでしまい感染するのが、飛沫感染です。
接触感染や飛沫感染などでウイルスが体内へと侵入してしまうのを防ぐのに、手洗い・うがいが効果を発揮します。外出を終えて帰宅した際や食事の前などには、入念に手洗い・うがいを行うようにしましょう。
きちんと予防するためには、しっかりとした方法で手洗い・うがいを行わなければなりません。『医師が教える手洗い・うがいの正しいやり方』にて手洗い・うがいの手順を紹介しているので参考にしてみてください。
喉や鼻の保湿
かぜの予防としては喉や鼻の保湿も効果的です。
ウイルスの細胞への侵入を防ぐ体のバリア機能をしっかりと保つために、保湿が大切になってきます。
手洗い・うがいやマスクの着用などではウイルスの体内への侵入を100%防ぐことはできません。ですので体内に侵入したウイルスを体外へと排出する、細胞への侵入を防いでウイルスを増殖させないことが大変重要です。
鼻や喉の粘液は粘膜細胞を覆い守り、ウイルスを体外へと排出する役割をもっています。粘液の量は乾燥してしまうと減少しますので、しっかりと保湿することが大切になるのです。
加湿器やマスクを活用して、喉や鼻をしっかりと保湿するように努めましょう。
またウイルスは低温、低湿度の環境を好みます。21度から24度で室温で、湿度50%で6時間程度加湿をするとウイルスの生存率は約3%まで低下すると言われています。ウイルスの生存率を低くする観点からも、保湿をしっかりと行うと良いでしょう。
休息、栄養摂取
かぜにかからないためには、普段から自分の免疫力を高めておく必要があります。
先ほどもお伝えしたように、どんなに対策をしてもウイルスは体内へと侵入してきます。ですので、そこでウイルスに負けない体でいることが大切です。
そのためには自分自身の免疫力を高めておくようにしましょう。生活習慣の乱れや疲れ、ストレス、栄養不足。これらの状態ですと免疫力は低下してしまいます。
正しい生活習慣、休息、栄養摂取で免疫力を高く保つように意識しましょう。
引きはじめの対策
無理に熱を下げない
かぜの引きはじめで発熱しているときは無理やり熱を下げないようにしましょう。
発熱しているときは、体の免疫反応で侵入したウイルスを排除しようとしている状態です。ですので無理やり熱を下げようとはしない方が得策と言えます。
また無理やり熱を下げてしまっても、ウイルスが体内にいる場合は再び熱が上がってきます。休息を取りつつ生活を送れている状態であれば、積極的に熱を下げることはしない方が良いでしょう。水分補給やクーリングによる対応をするのが良いです。
ただし、発熱によりだるくてしんどい場合などはこの限りではありません。解熱剤を用いるかどうかなどは医師の判断に従いましょう。
体を冷やさないようにする
「無理に熱を下げないようにする」にも通じるところがありますが、体を冷やさないようにするのも大切です。
体を冷やして体温が下がってしまうと代謝が下がり、それによって免疫力も低下します。免疫力が低下してしまうとかぜの治りが遅くなったり、症状が悪化してしまう恐れがあります。
厚着などをして汗をかいた場合などは、そのままにしておくと体が冷えてしまいます。しっかりと汗の処理を行うようにしましょう。入浴をする場合も、お風呂から上がった後はしっかりと水分を拭き取って、体が冷えないようにしましょう。
休息と栄養をしっかりと取る
予防の部分でも出てきましたが、かぜの引きはじめでもしっかりと休息と栄養を取ることが大切です。
睡眠時間をきちんと確保して、栄養のある消化の良いものを食べ、免疫力を回復させることに努めましょう。
免疫力を下げないようにする
かぜの予防でも引きはじめの対策でも重要なのが免疫力を下げないことです。
免疫力を低下させない生活習慣を意識して、かぜにかからないようにしましょう。