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鼻のかみ方の注意点と正しいかみ方について

暖かくなり、春の訪れが感じられる季節となりました。暖冬だった影響もあってか、今年は例年より早く、東京では桜が開花しました。

春になると、気になってくるのが花粉ではないでしょうか。正確な数ははっきりとしていませんが、一説では日本人の20%が花粉症であると言われています。

花粉症は体内に入った花粉に対して、体が免疫反応を起こすことです。代表的な症状として、くしゃみや鼻水があげられます。花粉症の方は、これから鼻をかむ機会が増える時期ではないかと思います。

鼻はかみ方によっては、鼓膜が破れてしまう危険性などを伴います。

今回は、鼻のかみ方の注意点を確認していきましょう。

鼻のかみ方の注意点

先述の通り、鼻はかみ方によって鼓膜を傷つけてしまう危険性があります

耳には外耳、中耳、内耳の3エリアがあり、中地には耳管が存在し、上咽頭(鼻の奥の部分)につながっています。

鼻をあまりにも強くかんでしまうと、鼻から耳へと多くの空気が送り込まれ、鼓膜の内側から外に向かって圧力がかかり過ぎてしまいます。すると、鼓膜損傷や鼓膜裂傷などといった、鼓膜を傷つけてしまうことにつながります。

特に、両方の鼻を同時にかんでしまった場合に、鼓膜へ圧力が大きくなってしまいます。

中耳のキャパを超える量の空気を送り込んでしまうと、鼓膜が破裂する危険性がありますので、鼻をかむ際には注意が必要です。

また、強くかみ過ぎることで、鼻の粘膜の損傷で鼻出血のリスクも高まってしまいます。

鼻のかみ方

鼻のかみ方のポイントとしては、以下の2点です。

  • 両方同時にかまない
  • 力強くかみ過ぎない

上記のポイントはどちらも、鼓膜に負担をかけ過ぎないための対処法です。両方同時にかんでしまったり、力強くかんでしまうことは、耳への負担が大きくなります。

ですので、鼻をかむ際には、小さく片方ずつかむことを意識するようにしましょう。

鼻をかまないと…

ここまで鼻のかみ方による注意点をお伝えしてきましたが、あまりにも鼻をかまないことにも注意が必要です。

電車の中など人の多い場所で鼻をかむことに抵抗があり、かまずにすすってしまう方も少なくないのではないかと思います。

ですが、鼻をすすると中耳炎のリスクが高まります。鼻をすすることで、鼻から耳へと細菌が移動しやすいためです。特に、耳管が短いお子さんは、細菌が移動しやすく、中耳炎を発症しやすいです。

鼻はできるだけこまめに、力を入れ過ぎずにかむようにしましょう。

正しく鼻をかみましょう

花粉症の方を中心に、くしゃみや鼻水がつらい時期になってきました。

鼻をかむことがわずらわしくなってしまうこともあるかと思いますが、鼻をかまずにすすってしまうことは、中耳炎などのリスクを高めてしまいます。

また、強く鼻をかみ過ぎてしまうことは鼓膜損傷などにつながります。

鼻を噛む際には、力を入れ過ぎずに、ゆっくり、しっかりとかむことを意識してみてください。